「神社で願い事をするとNG?」「正しい願い方があるの?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、神社での願い事にまつわる疑問を徹底解説します。
この記事でわかること:
- 神社で願い事をしても良いのか
- 正しい願い事の伝え方と参拝の手順
- 神様に失礼にならないマナーと注意点
- 願い事が叶いやすくなる参拝のコツ
神社での願い事について正しい知識を身につけて、神様に気持ちよく願いを届けましょう。
参拝で願い事をしてはいけないって本当?
神社参拝で、お願い事をしてはいけないと聞きますが、それは本当なのでしょうか?
結論:神社での願い事は基本的にOKです。



「神社では願い事をしてはいけない」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、
神社は古来より人々の願いを神様に届ける神聖な場所として機能してきました。
だから、神社で願いごとをするのは問題ありません!!
ただ、そのお願い事の方法が大切なんです。
参拝での願い事をするときに大切にしたいこと
神社参拝では、願い事だけでなく感謝の気持ちを伝えることが大切です。
願い事と感謝の理想的なバランスは:
- 9割が感謝の気持ち
- 1割が願い事
つまり、願い事が基本ではなく、
これを忘れないようにするのが、大事ということです。
神主さんの言葉:
「神様は私たちの願いを聞いてくださいますが、まずは感謝の気持ちを伝えることが参拝の基本です。
日々の恵みに感謝し、その上で願い事をするのが理想的な参拝の形です」
ではなぜ、「願い事はしない方がいい」ということを言われるようになったのでしょうか。
参拝では願い事はしてはいけない。という誤解の由来
神社参拝では願い事はしてはいけない。
そう思われるようになったのは、こんな理由があるのではないかと思います。
- 神社の本来の目的が感謝を伝える場所であるという考え
- 自己中心的な願い事や他力本願な態度を戒める教え
- 神道の「感謝の心」を重視する思想
しかし、神さまに願いごとをしてはいけない、ということではありません。
「願い事をしてはいけない」というのは、実際に願い事を禁止するものではなく、
参拝の心構えを示すものと考えるとよさそうですね。



ただ、その願い事の仕方、伝え方にもコツがあります。
神社参拝の願い事の仕方の手順
参拝で願い事をする際、まず忘れてはいけないのが、基本的な参拝をすることです!



まずは、参拝の基本手順をおさらいしましょう。
参拝の基本手順
- 鳥居をくぐる前に一礼
- 神域への入り口である鳥居に対して敬意を表します
- 手水舎で手と口を清める
- 右手→左手→口の順で清めます
- 柄杓は直接口につけず、手に水を受けて口をすすぎます
- 賽銭箱にお賽銭を入れる
- 投げ入れるのではなく、丁寧に入れましょう
- 金額よりも気持ちが大切(5円玉は「ご縁」につながるとも)
- 鈴があれば鳴らす
- 神様に自分の存在を知らせる意味があります
- 二拝二拍手一拝の作法で参拝
- 二回深く礼をする→二回手を打つ→一回礼をする
その後で、神さまに願いごとを伝える方法が次のステップです
参拝での願い事の仕方:3ステップ
参拝で、基本的な手順を終えたら、願い事を伝えます。
1. 自己紹介から始める
まず自分が誰かを神様に伝えましょう:
神様は多くの人の願いを聞いているので、自己紹介でどこの誰なのかをお伝えしましょう。



2. 日々の感謝を伝える
次に感謝の気持ちを伝えます。
自分に合った感謝の言葉を伝えるのがおすすめ。
- 「いつも健康で過ごせていることに感謝します」
- 「家族が無事に過ごせていることに感謝します」
- 「今日もこうして参拝できることに感謝します」
具体的な出来事に対する感謝を伝えるとより効果的です。
3. 決意表明としての願い事
最後に願い事を伝えますが、単なるお願いではなく決意表明の形がおすすめです。
なぜなら、願い事が叶うためには、自分自身の努力が不可欠だから!



決意表明としての願い事は、次に詳しくお伝えします。
参拝での願い事を、言い方で叶えやすくする方法
参拝での願い事は、決意表明としての願い事がよいとお伝えしました。
では実際には、どのような言い方をしたらいいのでしょうか。
参拝での願い事、言い方の悪い例
神様にお願い事をして丸投げになっていたり、他力本願で自分が努力しなくてもいいようなお願い事は
神様も聞いてくれませんよね。
避けたい例
- 試験に合格させてください
- 宝くじが当たりますように
- ステキな恋人ができますように
- 事業が成功しますように
- 病気が治りますように
これらは全て、自分の努力については伝えず「神様お願いします!」だけの願い事になります。
これでは他力本願になってしまい、願い事も叶いにくくなります。
参拝での願い事:良い例(自分の努力と組み合わせる)
神社での願い事は「他力本願」ではなく、自分の行動と神様のサポートの組み合わせが理想的です。
自分の努力と決意を示すことで、神様のご加護を得やすくなります。
ただのお願い事ではなく、心に決めた願いや決意をお伝えするようにしましょう。
願い事の例 | より効果的な言い方 |
---|---|
試験に合格させてください | 試験合格のために毎日勉強を頑張りますので、どうかご加護ください |
宝くじが当たりますように | 経済的に安定し、家族を幸せにするために努力します。その道筋を示してください |
ステキな恋人ができますように | 良い出会いのために自分磨きを頑張ります。良いご縁を結べるようお力添えください |
事業が成功しますように | 事業成功のために努力しますので、どうかお力添えをお願いいたします |
病気が治りますように | 健康のために生活習慣を改善します。回復への道のりを照らしてください |
このように、自分の決意と行動を示しながら神様のサポートをお願いする形で、
お願い事を伝えるようにしましょう。



参拝での願い事が叶いやすくなるコツは?:他者の幸せを願う力
神社で願い事をする際、自分のことだけでなく他人の幸せも一緒に願うことが、
願いを叶えるための重要なポイントです。
なぜ他者の幸せを願うと効果的なのか?
「祈り方が9割」という本で、神社は本来、
「私」ではなく「公(おおやけ)」のことを願う場所とされているからです
著者の北川先生は、
「自分のために」から「みんなのために」という変換が日常生活に反映されると、
家庭や会社、人間関係などがいい方向へ向かうと述べています。



具体的に誰のために願えばいいの?
願い事を伝える際、
「自分のために」ではなく「みんなのために」とするには、どうしたらいいのでしょうか。
具体例
- 家族の健康と幸せ
- 友人や職場の仲間の成功
- 地域社会の平和と繁栄
- 好きなアイドルや応援している人の活躍
- ペットの健康
例えば
「私の試験合格と、同じく受験する友人たちの成功をお守りください」というように、
自分の願いと合わせて他者のためにも願うことで、神様に届きやすい願い事になります。



参拝での願い事が叶いやすくなる秘訣2:声に出して願う効果
神社での参拝時に願い事を
心の中だけでなく、小さな声でも良いので声に出して願うことが効果的です。
これは「言霊信仰」から来ているそうです。
願い事を声に出す3つのメリット
- 言霊(ことだま)の力を活用できる
- 日本古来の信仰では、言葉には物事を実現させる力(言霊)があると考えられています
- 声に出すことで言霊のパワーが働き、願いが現実化しやすくなる
- 潜在意識に働きかける
- 声に出すことで自分の潜在意識に強く働きかけ、願いの実現に向けて無意識の行動が促される
- 「〜になります」と断言形で願うことでより効果的
- 自分の願望がより明確になる
- 漠然とした願いも、言葉にすることでより具体的になる
- 具体的な願いほど成就しやすい
よく「願い事は口に出すと言い」と言われているのも、ここから来ています。



参拝での願い事実践方法:どのように声に出せばいい?
参拝でお願い事を伝える時、二拝二拍手一拝の後、静かに以下のように願いましょう
声のボリュームは、周りの人に聞こえない程度の小さな声で十分です。



参拝での願い事NGマナー|これだけは避けよう
参拝で願い事をする際に避けるべきポイントを紹介します。
NGな願い事の内容
参拝で願い事を伝えるとき、以下のような願い事は避けた方が無難です
- 他人に害を与える願い事
- 「〇〇さんに不幸が訪れますように」など
- 非現実的または不道徳な願い事
- 努力せずに大金を得る願いなど
- 完全に他力本願な願い事
- 自分の努力を全く伴わないもの



普通に考えても叶いそうにありませんよね
常識的に考えて、
「人に危害を加える」「非現実的」「他力本願」な願い事は辞めておいた方がいいでしょう。
参拝時のNG行動
参拝で願い事をする際、以下の行動は神様への敬意を欠くため避けましょう
NG行動 | 理由 |
---|---|
手水舎での作法を無視する | 清めが不十分になる |
お賽銭を投げ入れる | 神様への敬意に欠ける |
参拝中に大声で話す | 神聖な雰囲気を乱す |
不適切な服装での参拝 | 神様への礼を欠く |
許可なく神聖な場所を撮影 | 神域の尊厳を損なう |
お願い事をするのに、礼儀を欠いては叶えてもらえるはずありませんよね。
きちんとマナーを守った参拝を。
その上でお願い事をするように意識しましょう。
参拝での願い事、複数の願い事はNG?
一度の参拝で複数の願い事をすることは必ずしもNGではありませんが、
欲張りすぎないことが大切です。
- 理想は1〜2個の具体的な願い事に絞ること
- 願い事の数より感謝の気持ちを中心に据えること
- 願い事同士が矛盾しないこと



参拝で願い事をするタイミングや、願い事に適した神社選び
参拝で願い事をする際、叶いやすいタイミングなどは特にありません。
ただ、神社参拝に最適な時間帯や、
ご利益がハッキリしている願い事に適した神社がありますので、
そちらをご紹介します。
参拝の最適な時間帯
神社参拝に最適な時間帯は、基本的に午前中がよいとされています。
午前中(特に9時〜12時)
-
- 「陽の気」が満ちている時間帯とされる
- 心身ともに新鮮な状態で参拝できる
- 比較的参拝客が少なく、落ち着いて参拝できる
逆に避けた方がいい時間もあります。
避けた方がよい時間帯
-
- 夕方以降(特に日没後)
- 神社の閉門間際
ただし、これは絶対的なルールではなく、昼間や午後の参拝もまったく問題ありません。



また、大晦日や新年の三が日も深夜まで開門している神社も多いので、
その時に合わせた参拝であれば、時間帯は気にせずに大丈夫です!
願い事に適した神社の選び方
願い事の内容に合わせて神社を選ぶことも効果的です。
願い事の内容 | おすすめの神社 |
---|---|
学業成就・合格祈願 | 天満宮、菅原神社 |
恋愛成就・良縁祈願 | 縁結び神社、出雲大社 |
商売繁盛・金運向上 | 伏見稲荷大社、恵比寿神社 |
健康祈願・病気平癒 | 八坂神社、素盞鳴神社 |
安産祈願・子宝祈願 | 水天宮、子安神社 |
それぞれの神社で祀られている神様のご利益により、願い事の種類を変えるのもいいですよね。



もちろん、神さまのご利益が自分の願い事を違っていても、大丈夫。
「神様に感謝する」気持ちを忘れずに、お願い事を伝えることを意識しましょう。
願い事と賽銭の関係
お賽銭は願い事の成就と直接的な関係はありません。
ただ、もし気になる場合は、下記を意識してみるのもいいかもしれませんね。
神社でのお賽銭
- 金額の多寡よりも感謝の気持ちが重要
- 一般的に5円玉が「ご縁」につながるとされる
- 奇数が縁起が良いとされる(特に1円、5円、7円など)
自分のお願いごとに対する気持ちの表れとしてのお賽銭、と考えるのもひとつの方法です。
自分がよいと思うお賽銭を気持ちよく感謝を伝えるのを意識しましょう。
神社での願い事は人に言ってもいいの?
神社での願い事を人に言うことについては明確なルールはありません。
人に言うメリット、デメリットを考え、個人の判断で決めるのがおすすめです。
人に言うメリット
- 願い事を口に出すことで目標がより明確になる
- 周囲のサポートや励ましを得られる可能性がある
- 同じ願い事を持つ人と共感できる
人に言うデメリット
- 願い事が叶わなかった場合、周囲の目が気になる可能性がある
- 願い事によっては誤解や不快感を与える可能性がある
- プライベートな願い事の場合、話しづらい
多くの神社関係者は「特に禁止されていない」としていますが、
最終的には自分の気持ちに従って決めるのが良いでしょう。
願い事が叶ったら?お礼参りの意味とタイミング
願い事が叶った際には、お礼参りをするのがおすすめ!






これは神様への感謝を表すとともに、さらなるご加護を願う機会となります。
お礼参りのタイミング
- 願い事が叶った後、できるだけ早い時期が理想的
- ただし、具体的な期限はない
- 心から感謝の気持ちを持って参拝することが大切
お礼参りの方法
- 通常の参拝と同様の手順で行う
- 特に感謝の気持ちを強く伝える
- 可能であれば御礼の初穂料やお供え物を用意する
- 叶った願い事と、その恩恵に対する感謝を伝える
お礼参りもおすすめですが、普段からその神社に定期的に参拝をするのもおすすめですよ!
まとめ|正しい参拝で願い事を叶えるために
神社での願い事について、正しい知識とマナーを身につけることで、より神様に願いが届きやすくなります。
願い事を叶えるための5つのポイント
- 感謝の気持ちを中心に据える
- 自分の努力を前提とした具体的な願い事をする
- 参拝の基本作法とマナーを守る
- 欲張りすぎない(願い事は1〜2個に絞る)
- 願い事が叶ったらお礼参りをする
神社は神様と人をつなぐ大切な場所です。
感謝の気持ちを忘れず、正しいマナーで参拝することで、
神様との良好な関係を築き、願い事を叶いやすくしましょう!





