神社の結婚式やお宮参り、七五三で神主さんが手にしている艶やかな緑の葉を見たことはありませんか?
あれが「榊(さかき)」です。
濃い緑色の葉が特徴的なこの植物は、神棚や祭壇など神事に欠かせないお供え物として古くから大切にされてきました。
今回はそんな榊の飾り方について、神棚はもちろん、玄関や部屋などの神棚以外の場所での飾り方、その意味、おしゃれなアレンジ方法、そして適切な交換時期まで徹底解説します。
この記事を読めば、榊を日常生活に取り入れて、運気アップとインテリアの両方を楽しむことができるようになります。自分らしい榊の飾り方で、暮らしに清らかな気と彩りを運びましょう。
榊の飾り方:神棚に榊を飾るにはどうしたらいいの?
榊を飾ろうと思ったとき、どうしたらいいのか迷う人もいますよね。特に、神棚は家の中の神聖な場所と考えると、余計に迷ってしまうかも。
榊を正しい飾り方はどのようなものなのでしょうか。
榊の飾り方:基本の飾り方
榊の飾り方、基本の飾り方は下記の通りです。
- 榊立て(榊を挿す器)に新鮮な水を入れる
- 神棚の左右両端に1本ずつ(1対)供える
- 葉の表(光沢のある面)が正面を向くように整える
- 他のお供え物(米・水・塩など)は内側、榊は外側に配置
榊の本数に厳密な決まりはありませんが、1本ずつの一対が基本です。
地域によっては2本以上の場合もあるので、地元の神社や慣習も参考にしましょう。
お店では、束ねられた状態で売られていることも多いですが、水が汚れやすくなるため、できれば紐や輪ゴムは外してから飾るのがおすすめです。見た目がきれいに整っているなら、そのままでも問題ありません。

売っているのは、花屋さんやスーパー、ホームセンターにもありますよ
榊の飾り方:水替えと手入れ
榊の飾り方について、長持ちさせるのに大切な「水替え」と「手入れ」は下記の通りです。
- 水は毎日交換するのが理想的
- 葉にホコリがついたら柔らかい布で優しく拭き取る
- 水が濁りやすい夏場は特に注意して、こまめに水替えを
きれいな水と清潔な状態を保つことで、榊が長持ちしやすくなります。
また、手入れをしっかりすることで、榊の持つ力も保たれると言われています。神様へのお供えものですので、丁寧に扱いましょう。



特に夏は、水替えをしないと臭いがしたり、枯れてしまうので
こまめなお手入れを忘れないようにしましょう
榊の飾り方:交換のタイミング
榊を飾り方で悩む、榊を交換するタイミングは下記の通りです。
- 毎月1日と15日が目安(神社の「月次祭」に由来)
- 枯れたり傷んだりした場合は、日を待たずに早めに交換
- 葉の色つやが悪くなったり、水が異常に減りやすくなったりしたら交換時期
古い榊は神社でお焚き上げしてもらうのが理想的です。
それが難しい場合は、可燃ごみとして処分するとよいでしょう。塩で清めて白い紙に包み、一般ごみとして処分しましょう。感謝の気持ちを込めて丁寧に扱うといいですよ。



ゴミで捨てるのは気が引けるかもしれませんが、問題ありません!
榊の飾り方:玄関に榊を飾る方法と効果
榊を神棚以外に飾りたい時、どうすればいいか迷いますよね。おすすめは玄関です。
玄関は家の顔であり、外からの気が入ってくる重要な場所。玄関に榊を飾ることで、邪気を払い、良い気だけを家の中に招き入れる効果があるとされています。
榊を玄関で飾る方法
榊を玄関に飾るときのポイントは下記の通りです。
- 小さな花瓶やグラスに榊を挿して、玄関ドア付近や下駄箱の上に置く
- 玄関の気の流れを妨げないよう、邪魔にならないサイズで
- 季節の花と組み合わせて飾るのもおすすめ
玄関に榊を飾ることで、家に入る前から清々しい気分になれますし、来客も良い印象を受けるでしょう。



季節の花と一緒に飾れば、榊のグリーンが映えるのでおすすめです!
榊を玄関に飾る効果
榊を玄関に飾る効果は、いったいどのようなものなのでしょうか。
- 邪気払い:外からの悪い気をブロックする
- 浄化作用:家全体の気を清める
- 運気アップ:特に対人運、仕事運の向上に効果的
玄関は家の気の入口。ここに榊を置くことで、家全体のエネルギーを整えることができます。
榊の飾り方:部屋など神棚以外でも楽しむ方法
神棚がなくても、リビングや寝室、書斎など、さまざまな部屋に榊を飾ることができます。インテリアとしての美しさを楽しみながら、パワーも感じてみましょう。
榊のリビングでの飾り方
榊をリビングに飾ると、濃い緑が映えてインテリアにピッタリです。
- テレビボードや棚の上に小さめのグラスに入れて
- 観葉植物と一緒に飾ると緑が映えておしゃれに
- 家族が集まる場所なので、皆の健康と絆を守る意味も
榊の寝室での飾り方
- 枕元や窓際に小さな一輪挿しで
- 安眠や癒しの効果が期待できる
- 悪夢や不安を払い、良質な睡眠をサポート



悪い気を吸ってくれる、という意味では
榊を寝室に飾るのはとってもおすすめです!
榊の書斎・仕事部屋での飾り方
- デスク周りにコンパクトに配置
- 集中力アップや創造性向上に役立つ
- 仕事運や学業運の向上も期待できる
部屋に榊を飾る場合も、水替えを忘れずに行い、枯れたらすぐに交換することがを忘れないようにしましょう。
神棚ほど厳格ではありませんが、感謝の気持ちを持って接することで、より良い効果が得られるでしょう。
榊の飾り方:おしゃれなアレンジ術
榊は神聖なイメージがありますが、おしゃれなインテリアとしても楽しめます。自分らしいアレンジで、暮らしに取り入れてみましょう。
榊の飾り方:モダンでスタイリッシュな飾り方
- 透明なガラス瓶や一輪挿しを使用
- シンプルでミニマルなデザインの花器と合わせる
- 無印良品やtowerなどのシンプルな棚や小物と相性◎
榊の飾り方:ナチュラル&グリーンスタイル
- 季節の花や他のグリーンとミックス
- 木製や陶器の花器と合わせる
- 観葉植物のコーナーに加えると緑の層が豊かに
榊の飾り方:長持ち&メンテナンスフリーの選択肢
- プリザーブドの榊を使用すれば、長期間美しさをキープ
- 造花の榊も品質が向上しており、本物と見分けがつかないものも
- 水替え不要で管理も簡単なので、忙しい方におすすめ



造花やブリザーブドの榊なら、お手入れも楽々です!
再利用アイデア
- 神棚で使い終わってもまだ元気な榊は、キッチンやリビングの花瓶に
- 少し傷んでいても、短く切り直して小さな花瓶に活けなおせば復活
SNSやインテリアブログでも、榊をセンスよく飾る実例が増えています。他の方のアイデアも参考にしながら、自分らしい飾り方を見つけてみましょう。



私は個人的に、榊の再利用をよくします
束で売られている榊の元気な部分だけをキッチンに置いたり、
痛んだ部分を切り落として、コップに差したり
自分流に榊を楽しんでいます
榊の飾り方:榊を長持ちさせるコツ
せっかく飾った榊を長く楽しむためには、適切なお手入れが欠かせません。榊を長持ちさせるコツをご紹介します。
榊の基本的なお手入れ方法
- 水は毎日交換するのが理想的。最低でも2〜3日に1回は新しい水に
- 茎は斜めにカットすると水の吸い上げが良くなる
- 花瓶や榊立ては定期的に洗って清潔に保つ
- エアコンの風や直射日光が当たる場所は避ける



どんなに水を変えていても、エアコンや直射日光が当たると榊も弱ってしまいます。適切な場所に置くことも忘れずに
榊を長持ちさせるための裏技
- 水に少量の砂糖を入れると栄養になる
- 水に10円玉を入れると雑菌の繁殖を抑制できる(神棚以外での使用がおすすめ)
- 夏場は水が傷みやすいので、少量の漂白剤(1滴程度)を入れる方法も



花屋さんでもらう「切り花の栄養剤」もおすすめです!
プリザーブドや造花の榊のお手入れ
榊は生きているものがいちばんですが、お世話ができずに枯らしてしまうのであれば、ブリザーブドや造花の榊でもよいとされています。
その場合のお手入れ方法は下記の通りです。
- ホコリをこまめに払う
- 湿気の多い場所は避ける
- プリザーブドは直射日光で色あせるので注意
適切なお手入れをすることで、榊は2週間以上も美しさを保つことができます。
日々のちょっとした心遣いが、長持ちの秘訣です。



我が家の榊は、冬場は2~3か月持つ場合もあります。
きちんとお手入れすれば、長持ちしてくれますよ
榊の飾り方:榊の交換・処分方法
榊は神聖なものとされているため、交換や処分の際も丁寧に扱いましょう。適切な方法をご紹介します。
榊の飾り方:榊はいつ交換するべき?
- 毎月1日・15日が基本的な交換日(神社の「月次祭」に合わせて)
- 葉が黄ばんだり、落ちたりしたら状態に関わらず交換
- 水の減りが極端に少なくなったり、異臭がしたりした場合も交換



毎月1度だけの交換なら、15日がおすすめです
榊は、毎月15日に新しいものと交換すると良いとされています。この習わしには、神社で行われる「月次祭(つきなみさい)」という大切な祭祀が関係しています。
月次祭とは、毎月1日と15日(または地域によって日にちが異なる場合も)に行われる神事で、「神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を、そして氏子崇敬者の繁栄を祈る祭祀」です。神社では、この月次祭に合わせてお供え物を新しくする習わしがあります。
とはいえ、必ずしも15日でなくても、榊の状態を見ながらがポイントになります。枯れ始めたり、元気がなくなったりしたら、日にちにかかわらず新しいものに交換しましょう。
榊の飾り方:榊の処分方法
- 神社でお焚き上げしてもらうのが最も丁寧な方法
- お焚き上げが難しい場合は、水で洗い、塩で清めて白い紙に包む
- 「ありがとうございました」と感謝の言葉を添えて一般ごみへ



可燃ごみとして処分できますので、安心です
神棚以外で使用していた榊の処分
- 神棚で使用していなくても、丁寧に扱うことが大切
- 感謝の気持ちを込めて処分することで、良い気の循環につながる
- 新しい榊と交換する際に「ありがとう」と声をかけるのもおすすめ



私は神棚以外の場所に、再利用しています!
榊に限らず、自然のものには感謝して接することで、運気も上がり、心も穏やかになります。物を大切にする気持ちが、幸せを引き寄せる基本です。
榊の飾り方:よくある疑問Q&A
榊の飾り方や扱い方について、よくある疑問をまとめました
Q1. 造花やプリザーブド榊でも効果はありますか?
A. はい、問題ありません。本物の榊と同じように扱えば、ある程度の効果が期待できます。
造花やプリザーブドの場合は水やりの必要がなく管理が楽なので、忙しい方や長期不在にする方におすすめです。神様は形だけでなく、その人の心や思いを大切にされるとも言われています。
Q2. 玄関や部屋に飾るときの注意点はありますか?
A. 清潔な水を保ち、枯れたら早めに交換することが基本です。また、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に飾るのがベストです。神棚ほど厳格ではありませんが、丁寧に扱うことで運気アップにつながります。
Q3. 神棚がない家でも榊を飾る意味はありますか?
A. もちろんあります。榊には空間を浄化し、運気を上げる効果があると言われています。また、インテリアグリーンとしての役割もあり、心を落ち着かせる効果も。神棚がなくても気軽に取り入れられますので、ぜひ試してみてください。
Q4. 榊が枯れやすい場合、どうすればいいですか?
A. 水替えをこまめにし、茎を斜めにカットして吸水性を高めましょう。また、直射日光やエアコンの風を避け、湿度が保てる環境に置くことも大切です。夏場は特に水が傷みやすいので、こまめな水替えを心がけましょう。
Q5. 榊を買う場所やおすすめの時期はありますか?
A. 榊は神社やホームセンター、花屋、スーパーの花売り場などで購入できます。特に神社では良質な榊が手に入ることが多いです。時期としては特に決まりはありませんが、5〜6月の花が咲く時期や、秋に実がなる時期の榊は、エネルギーが高まっていると言われています。
まとめ:榊を暮らしに取り入れて、毎日をもっと心地よく
榊は神聖な意味を持つだけでなく、日常の暮らしを彩るインテリアグリーンとしても優秀です。神棚だけでなく、玄関や部屋にも気軽に飾って、空間の浄化や運気アップ、そしておしゃれなアクセントとして楽しみましょう。
榊の飾り方にはルールもありますが、現代の暮らしに合わせたアレンジも可能です。大切なのは感謝の気持ちと丁寧な扱い。毎日の水替えやお手入れを通じて、自然と心が整い、家族や自分自身への感謝の気持ちも育まれます。
神棚、玄関、部屋と、様々な場所で榊を飾り、その意味を知り、適切な交換時期を守ることで、榊のパワーを最大限に活かせます。おしゃれなアレンジも取り入れながら、ぜひあなたらしい榊の飾り方を見つけてみてください!

